「あれ・・・おかしいな」
朝からばたばたと部屋の中を掻き混ぜている
まるでアリスの部屋にだけ台風が来たみたいに、
部屋中に色んな物が散らばって足の踏み場もない
まあ、台風じゃなくてアリスなんだけどね
「ねえ、チェシャ猫は知らない?」
ほら、制服のリボンなのだけれど
ベッドの上に避難させられている僕に、
アリスは自分の着ている制服の胸元を指差した
確かに胸元にある筈の制服のリボンが無い
「シラナイよ」
「うーん、そっか」
まさかチェシャ猫の下にあったりしないわよね、
ひょいっと僕を今度は机の上に退けながら早口に呟いた
「無いと困るのかい?」
「当たり前よ、無いと学校に行けないのに・・・!」
ちらりと壁に掛けてある時計を見るとアリスは慌てはじめた
それに学校遅刻しちゃう!!
あっ、もしかして、洗い物と一緒に出しちゃったかも?
でも昨日はちゃんと制服に掛けた気がするし・・・
一度探した所をかき回してアリスは一生懸命に探す
この様子だとアリスはもう少し家に居そうだ
頭上に降ってくる服の下で、
確信をもって僕はにんまりと笑みを深めた
アリス、
君のベッドの下に転がっているだなんて
僕は知らないよ
I ’m l a t e !
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元拍手文です。
服は飛んでくる物なのかは置いといて下さいねー。
またもやリボンです。リボンがそんなに好きなのかと聞かれそうだ(笑)
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