あいうえお題(ひらがなのないのはこちら

あ あかなのかあおなのか(赤なのか青なのか) 
い いぬのようにこびるがいい(犬のように媚びるがいい)
う うたがうなんておろかなひと(疑うなんて愚かなひと)
え えいごうにあいのくさりはほどけぬと(永劫に愛の鎖は解けぬと)
お おおきなこどものくに(大きな子供の国)

か からからにこえはかれるのです(からからに声は涸れるのです)
き きれいにきかざっておかしのしろのなか(綺麗に着飾ってお菓子の城の中)
く くうかいにきみをよびだした(空階に君を呼び出した)
け けずりとってかざってちょうだい(削り取って飾って頂戴)
こ これからこいはあいにかわります(これから恋は愛に変わります)

さ さようなら、きょうのはつこい(さようなら、今日の初恋)
し しんぞうはあなた、からだはわたし(心臓はあなた、身体はわたし)
す すきまなくうめつくしてあげよう(隙間無く埋め尽くしてあげよう)
せ せいぎのつるぎはふりおろされる(正義の剣は振り下ろされる)
そ そもそものはじまりはきみでした(そもそもの始まりは君でした)

な なにがなんだかわからないのがしあわせ(何が何だか判らないのが幸せ)
に にちじょうはいつだってひにちじょうてき(日常はいつだって非日常的)
ぬ ぬれたかみもくちびるもめもぼくのもの(濡れた髪も唇も眼も僕のもの)
ね ねぐせをあいしてどりょくをめでる(寝癖を愛して努力を愛でる)
の のこさずたべてときみはわらうのね(残さず食べてと君は笑うのね)

た たかいくつぞこでわたしはかけだす(高い靴底で私は駆けだす) 
ち ちがうのだちがうのだなにがちがったのだ(違うのだ違うのだ何が違ったのだ)
つ つくりもののおうちはとてもせいこうで(造り物のお家はとても精巧で)
て てくびにのこるあとはわたしのいきたあかし(手首に残る痕は私の生きた証)
と とくべつだからなかまはずれなのさ(特別だから仲間はずれなのさ)

は はくあいしゅぎしゃさまはごじしんをきらう(博愛主義者様は御自身を嫌う)
ひ ひとばんのいのちにどうじょうはいらない(一晩の命に同情は要らない)
ふ ふたつのつきがわたしをいとめる(ふたつの月が私を射止める)
へ へっどほんでせかいをしゃだんせよ(ヘッドホンで世界を遮断せよ)
ほ ほうりだすためのまえじゅんび(放り出すための前準備)

ま まいにちだってきみをかんさつする(毎日だって君を観察する)
み みぎみみからひだりみみえとすりぬける(右耳から左耳へとすり抜ける)
む むいしきだとうそぶくきみはこうかつだった(無意識だと嘯く君は狡猾だった)
め めがあうまであといちびょうとすこし(目が合うまであと一秒と少し)
も もたれかかってゆめのさなか(凭れ掛かって夢の最中)

や ややかたむいたあいじょうひょうげん(やや傾いた愛情表現)
ゆ ゆびわがさびてしまうことだってざらにある(指輪が錆びてしまうことだってざらにある)
よ ようやくおわりのときがちかづいた(ようやく終わりのときが近づいた)

ら  らくえんのとびらにこんにちは、そしてさようなら(楽園の扉にこんにちは、そしてさようなら)
り  りかいできぬならいっそおちてしまえ(理解できぬならいっそ堕ちてしまえ)
る  るふらんのとんねるをとおりぬけて(ルフランのトンネルを通り抜けて)
れ  れいあいよりもぼくのひめぎみがすてき(令愛も僕の姫君が素敵)
ろ  ろじうらのはざまにようこそ(路地裏の狭間にようこそ)

わ わらうのかなくのかどちらなのかどちらにしても(笑うのか泣くのかどちらにしても)
を をとめとはそういうものなのです(ヲトメとはそういうものなのです)
ん ん、をつかわないでいきられない(ん、を使わないで生きられない)