901-910
砕けたビスケット、いかがかしら
気付けば僕は笑っていた
殺められた菖蒲の花
りん、りん、りん。鈴が鳴る
呪いの言葉は紡がれた
割れた鏡からは出られない
閉じ込められちゃったね
裁判判決
どうやら僕は生きていたらしい
泣きたい時ほど泣けぬもの

911-920
追伸、次は無い
刺さったプラスチックピン
どうやら乙女は夢見がち
破られたルーズリーフの端
忌まわしいばかりの記憶
シャンデリアの煌きと共に
生きゆくばかり死にゆくばかり
まるであの日の出来事みたい
愛も恋も知りはしない、けれど
井戸底に落ちてみませんか

921-930
貴方と落ちる夢底はどんな気分でしょう
僕が泣くから君は笑え
絶つか絶たれるか、君次第だ
ロシアンルーレット気分
金が愛を救う時代
通行料金頂戴します
さぁ、騙し愛しましょうよ
オルゴール階段、音の洪水
掌に残るは野薔薇の躯(むくろ)
蜘蛛の毒に恍惚の一時を

931-940
落ち行くばかりの夢を
水色の記憶に雨が降り止まぬ
なんとおろかでうつくしいのか
今日よりも明日、明日よりも未来
現実を捨てるなら明日でも変わらない
貴方の色彩を失う前に
箱の中は透明な嘘で構築された世界
再び繰り返すと言うのならば、
感覚を失ったまま私は目を閉じる
絶望など人の奥底に潜むものだ

941-950
歪んだオルゴールの音色に
永劫に踊り狂えタランテラのように
泣きはらした貴女を迎えに行きましょう
何も覚えてなくていいんだよ
暗闇から吹きつける風の唄
砂糖菓子の城で僕を待つ姫君
白薔薇の墓標に君と眠る
(花言葉 白薔薇:相思相愛・純潔・無邪気)
やがて全ては御伽噺になるでしょう
長らくも上演開始と致します
小さな花は祈りました、誰かの願いを
951-960
仄かに闇の中で声は聴こえた
煌々と月の海にゆらゆら漂う
刻は動き出してしまったのだ
ただの嘘なんて興味ないの
ケーキナイフに塗られた甘い毒
いつだって僕らは終焉に向かってるのさ!
もうこの光からは逃れられない
窓を開けることは出来ます
泣いてるのはどっちだと思ってるんだ
かくて悼みの鐘は鳴り響く

961-970
ゆっくりとお辞儀をして
絵描き歌を口ずさみ
青い鳥が欲しかったわけじゃない
孟月の宴(もうげつのえん)
向日葵にとっての太陽とは
運命だというなら壊れましょう
世界の終わりを祝福しようか
委ねられたそれらの意味を知っているのか
熟れ過ぎた果実は腐る一歩手前さ
汗ばむ掌は合わさった

971-980
ねえアリス!君は知っていたのさ!!
ああ、何て馬鹿げた愛なんでしょうね
泡になって消えてしまえ
ひたひたと波は押し寄せた
踊り続け忘れ去られた人形の夢
目的地は何処だろうねえ
僕の代わりに君が答えてよ
星の彼方で瑠璃色の魚が泳ぐ
アンティーク少女
希望の欠片をこの掌に残して、消失

981-990
ど真ん中打ち抜いてあげるからさ
だから大人しくしてなよ
嘘だという幸せを噛み締める
夜明けを幾度待っただろうか
必ずしも愛と幸福は直結しない
廃屋で息づく短剣(息も絶え絶えに)
月を喰らって狂喜する
きっと虫食いだよ、大きいけどね。
悲壮に奏でるバイオリニスト
僕を苗床にして育てばいい

991-1000
割れた硝子の卵に用は無く
逃亡をお許しください
果樹園にてお待ちしております
Aquarium(水族館・養魚用水槽)
心はまるでハリセンボン
さがせ さがせ こころのありか
ばら撒いてしまいないさい、そんなもの
優しいジャックナイフの戯言を (切れ味はどうなのさ)
ロマンスグレーには程遠い
そんなに泣いてると食べちゃうよ