301-310
いつだってあと少し手が届かない 超えられないこの高き壁を 離すものか二度とこの手を 不確かな夢を見た この世界という森の奥は 月の端っこ捕まえて ちょっと一言投げかけて 駆け下りた階段は ああ、ここまできてしまった 哀れむことは許されず 311-320 せめて最後の祈りくらいさせておくれ 繋ぎとめられたい迷わぬものに 静かに世界は音を閉じて いつまでもこのままひっそりと 風が吹いて誰かが呼んで また明日、またいつか 紙でできた船は沈むのか 実験してから君に話そう 成功率はなきにしもあらずって事さ 愛しい言葉は魔法のように消えた 321-330 いっしょに泣いてあげるから もう逢えないのでしょうね、知っていたけれど いつだって本当のこと言えれば苦労しないよ 途方にくれてしまうよ、そんな嬉しいこといわれたら 夢を見なくなる程深く深く眠ってしまえ 完璧な愛を君に捧げよう 君の想い ここに残っていた 痛みが優しく君の手を握った いくらだってもがいてあげるよ まっすぐとゆびさきをのばして 331-340 最後の真実とはいつの日にか 逆回転メリーゴーラウンドあなたが見えた 今ここが現在、そしてあっちが明日 それはひと時の気の迷いではなく ロマンティックレイニー あるいは違った形で からっぽのビンの中には 綺麗な言葉と綺麗な嘘を さぁ鏡の世界へ導きましょう 世界はただ君について行く 341-350 終わりなんて誰にもわからないのにね 全ての言葉は優しく狂おしく 世界の最果てに心を置き去りにして 少しの後悔と少しの幸せ 終焉が軽やかに舞い降りる 深く深く森の中へ導きましょう 絡みつく言葉 絶望に息を止めた この身を捧げましょう。だから、泣かないで 彼方から、懐かしき記憶の白木蓮の匂いがする 色褪せぬ罪と思い出の日々よ |
351-360 |